昔は、日本では、贈り物は、唐櫃といって四角い塗りの箱に入れて持ち運んでいました。箱の蓋を裏返して贈り物をのせ、相手に差し出していたのですが、いつしか、蓋だけが独立して現在の進物盆の姿になりました。黒の塗りで慶事用・弔事用があり、のせるものの大きさに応じて、広慶、万寿盆、切手盆などを使い分けております。
ふくさについて
ふくさは、袱紗と書きますが、袱は、ふせるという意味で、紗は、小型の布を意味し、物を覆い隠すために使う布というふうに見ます。昔から進物の塵よけとして用いられ、現在では、あらたまった贈り物の上にかける、掛けふくさという形になっております。
お墓参りのときに使うバケツ
私は、お墓参りにいくと、お寺に預けてある、自分の苗字が書いてあるバケツを使っております。自分のバケツなので安心して使うことができます。でも、中には、お墓参りに来た人が、バケツを見て「これでいいや」なんて言って使っておりますが、使用するときは、せめて、手を合わせてから使うような心構えが必要だと思います。バケツをつかって怒る人はいないと思いますが、感謝の気持ちをこめて使いましょう。
ふくさについて
ふくさは、「ふせる、かける」、紗は、「小型の布」をさし、物を覆い隠すために使う布という意味になります。昔から進物の塵よけとして用いられており、あらたまった贈り物の上にかけるというような形になっております。現代の人は、あんまり、この言葉もしらず、お店任せになっていますが、知っておくとよいと思います。
お盆は、ご先祖様を迎え入れましょう
お盆になると、どこの家でも7月15日前後に先祖の霊を迎え入れ、もてなし、送り出す行事になっております。この行事のはじまりは、釈迦の弟子であった目蓮という僧侶が、亡くなった母親が餓鬼道に落ちて苦しんでるのを知り、釈迦に相談したところ、7月15日に高僧たちに供養してもらうことで母親を救うことができたというのが始まりとされております。みなさんも、ご先祖様に感謝してお盆のときにはおこなってください。